生きる速度

きっと生きる速度を間違った。メンヘラかもしれない。

うまくいかないもんだ

 世の中やっぱりうまくいかないことが多い。先週、某出会い系アプリでついにデートすることに成功した。とても楽しみにして行ったのだけれど、簡単に言えば好みの顔じゃなかった。しかしそれとて出会ってしまったからにはデートしなければならないわけで、僕のテンションは天から地に落ちた。それでも実はかわいいんじゃないかと思い込もうとしたけど、僕は世界を歪ませることなんてできない。変わらない現実を突きつけられデートははじまった。

 初対面の人をぞんざいに扱えるほど、僕の肝っ玉は座っていない(なんならついさっきまで浮足立っていた)ので、デート中はしっかり男として振る舞えたと思う。いっぱいお話もしたし、聞きもした。昼ごはんのお金も出した。気を使った。相手の子からまたどこか行きましょう、と帰り際に言われ、LINEでも言われた。そう考えると久々のデートにしては及第点は取れたと思う。でも、思い返すと相手は僕のこと褒めてくれたけど、僕はたぶん一度も相手のことを褒めなかったような気がする。きっと僕が相手に興味がないことは気づかないだけで、色々なとこに出ていただろう。こういう些細なところを知っておくことも、世渡りしていく上ではきっと大事だ。うまく生きていくにはきっとたくさんの経験が必要なのだろうから、今回のこともポジティブに捉えたい。

 いつかまた本気で好きな人ができたときに、うまくエスコートできるように生きていかなければならない。うまくいかないことから逃げてしまった人生だったが、なにか見つけてみんな生きているのだろう。デートで見た雨に打たれる紫陽花が綺麗だったことも見つけられた小さな幸せだ。